最新HipHop/R&B 10選「Brandy – Baby Mama」他(2020/4/29~5/6)
- 2020.05.09
- 週刊新譜る10
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週刊新譜る10 [2020年4月29日~5月6日分]
7日間ごとにアメリカのHipHop/R&Bの新譜・新作ミュージックビデオの中から”これだけは抑えておきたい10曲”を厳選し、ランキング形式で紹介している当サイトのメインコーナー。 今回は2020年4月29日から5月6日の間にリリースされたもので、Simple10がチェックした主要なリリース77曲の中から選出。
- 1. 10位 Chief Keef – 2nd Day Out
- 2. 9位 Young M.A – RNID
- 3. 8位K Camp – Rude Boy
- 4. 7位 Jim Jones – Nothing Lasts feat. Fabolous & Marc Scibilia
- 5. 6位 Skylar Grey – Dark Thoughts
- 6. 5位 Doc Ish, Kool G Rap & Billy Danze – WAR feat. King Gordy
- 7. 4位 DJ Rob Dinero – New York Is My City feat. Nathaniel The Great & A.L.
- 8. 3位 K.Breezy – Pop That (Dallas Remix) feat. Yella Beezy & more
- 9. 2位 Fred the Godson – Another Brick Please feat. Jaquae
- 10. 1位 Brandy – Baby Mama feat. Chance the Rapper
- 11. 週刊新譜る10 [2020年4月30日~5月6日分] まとめ
10位 Chief Keef – 2nd Day Out
ビデオ公開日 | 2020年5月5日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Illinois州Chicagoのラッパー、Chief Keefの新曲ビデオ。Gucci Maneを替え歌ジャックしたかつての”First Day Out [2013年]“に比べると相当洗練された印象を受けるが、この辺りは本曲を手掛けたZaytovenの影響か。良くも悪くもシカゴっぽさが薄まったここでのKeefを聴くと、「この男の全盛期はまだまだこれからなのか?」という気すらしてくる。
9位 Young M.A – RNID
ビデオ公開日 | 2020年5月1日 |
収録タイトル | Herstory In The Making [2019年9月27日リリース] |
元ネタ |
New York市Brooklyの女性ラッパー、Young
M.Aの新作ミュージックビデオ。本曲は2019年にリリースされたデビューアルバム「Herstory In The Making」に収録されていたもので、彼女らしいダークなサウンドが味わい深い。ビデオではレストランのオーナーに扮する彼女、キッチンには現金が隠されており何やら裏がありそうな様子。楽曲もビデオも一見地味ではあるが、このミーハーを寄せ付けない感じは好印象だ。
8位K Camp – Rude Boy
ビデオ公開日 | 2020年5月5日 |
収録タイトル | Kiss 5 [2020年4月24日リリース] |
元ネタ | – |
Georgia州Atlantaのラッパー、K Campの新作ミュージックビデオ。先日リリースされたばかりの新作アルバム「Kiss 5」にリリースされた曲で、曲名からも分かる通りサウンド・映像共にカリブ海っぽさが濃厚だ。早くも夏向けの曲として楽しめる。
7位 Jim Jones – Nothing Lasts feat. Fabolous & Marc Scibilia
ビデオ公開日 | 2020年4月30日 |
収録タイトル | El Capo [2019年5月31日リリース] |
元ネタ | – |
New York市Harlemのラッパー、Jim Jonesの新作ミュージックビデオ。同市BrooklynのラッパーFabolousと、New York州Buffalo出身のロックシンガーMarc Scibiliaを客演に招いた曲。この世代・クラスのラッパーならではの、リッチで余裕を感じさせるサウンドとビデオがたまらない。
6位 Skylar Grey – Dark Thoughts
ビデオ公開日 | 2020年4月30日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Wisconsin州Mazomanieのシンガー、Skylar
Greyの新作ミュージックビデオ。自身名義のソロとなるといまいちパンチに欠ける印象があった彼女だが、ここへ来て一皮剥けたというかメインストリームとの距離をグッと詰めてきたように感じる。本曲での独特な気だるさと奥行きを感じるTrap&Bは、例えばTinasheやJhene Aikoのようでもあるし、メロのセンスに関してはそういったアーティスト以上ではないかとも思える。現在新作アルバムを準備中とのことで、この流れで行けばかなり期待出来そうだ。
5位 Doc Ish, Kool G Rap & Billy Danze – WAR feat. King Gordy
ビデオ公開日 | 2020年5月5日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
“Eminem – We Made You [2009年]”などを手掛けたことでも知られるプロデューサー、Doc Ishの新曲。まるで全盛期のRoc-A-Fella勢のような壮大なビートを乗りこなすのは、彼のアルバムに以前も招かれていたベテランMC達、New YorkはQueensのKool G Rap、BrooklynのデュオM.O.Pの片割れBilly Danze、Michigan州DetroitのKing Gordy。ゴリゴリでハードなサウンド、最近のラッパーには少ない激しく言葉を吐き捨てるようなフロウがたまらない。アウトロで転調したようにフレーズが変わる展開も効く。
4位 DJ Rob Dinero – New York Is My City feat. Nathaniel The Great & A.L.
ビデオ公開日 | 2020年5月4日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
New York市BronxのDJ、DJ Rob Dineroの新作ミュージックビデオ。同市Brooklynから、シンガーNathaniel
The GreatとラッパーのA.L.を招いた曲。新曲を聴く度にNathaniel The Greatにはドハマりしている筆者だが、NYらしいビートをグイグイと乗りこなすここでの彼は期待以上の格好良さ。コロンビア系ラッパーA.L.の燻し銀な存在感もなかなか。
3位 K.Breezy – Pop That (Dallas Remix) feat. Yella Beezy & more
ビデオ公開日 | 2020年5月5日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Texas州Dallasの女性ラッパー、K.Breezyの新作ミュージックビデオ。2019年にリリースされていた”Pop That”のビートと主役のパートはそのままに、Trapboy Freddy、Lil Ronny MothaF 、Asian Doll 、Yella Beezyを招いたリミックス。「Dallas Remix」の名の通り全員が同地を拠点に活動するラッパーで、その上今勢いのある者ばかり。ビデオはチープな印象を受けるが(筆者にとってはそこが良いが)、このメンツによるマイクリレーは凄まじく、バウンシーなビートも強烈。
2位 Fred the Godson – Another Brick Please feat. Jaquae
ビデオ公開日 | 2020年5月2日 |
収録タイトル | Gordo [2017年8月18日リリース] |
元ネタ | – |
New York市Bronxのラッパーで、2020年4月23日新型コロナウイルス感染・合併症によりこの世を去ったFred the Godson(享年35歳)の新作ミュージックビデオ。同市HarlemからJaquaeを客演に招いた曲で、2017年にリリースされたミックステープ「Gordo」に収録されていたもの。Hot 97で行ったフリースタイルでも披露されたこの曲はFredらしい巧みな言い回しが散りばめられているが、それを垢抜けない口調で繰り出すためやけに中毒性がある。「Gordo」は現在も無料ミックステープとして公開されているので、ダウンロードしておきたい方は上記のリンクから入手して欲しい。合掌。
1位 Brandy – Baby Mama feat. Chance the Rapper
ビデオ公開日 | 2020年月日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Mississippi州McComb出身のベテランシンガー、Brandyの新作ミュージックビデオ。本曲は、元NFLプレイヤーWarrick Dunn氏が主催する一人親世帯への支援活動「HOMES FOR THE HOLIDAYS」のチャリティソングとしてリリースされたもの。Brandy自身もシングルマザーだった経験があるため、娘Sy’raiへの愛情や自立心あるシングルマザーとしての心境などが歌われている。客演に招かれたIllinois州ChicagoのラッパーChance the Rapperも、彼女の逞しい姿勢を後押し。テーマや楽曲の趣旨も素晴らしいが、複雑なメロディーを軽々こなす主役の歌声、早口で変則的なフロウを聴かせるChanceと、音楽的にも美味しい。ビートを手掛けたのは人気プロデューサーHit-Boy。迷わず今週の1位に選出。
週刊新譜る10 [2020年4月30日~5月6日分] まとめ
今週Simple 10がチェックした主要なリリースは77曲。チャートトップに食い込むようなアーティストよりも、中堅クラス辺りで筆者にツボな曲が多く楽しい週だった。が、それ以上にずば抜けていたのはBrandy。前述の通り寄付を募る目的やその内容、歌声など素晴らしい要素が満載だった。
皆さんも気になった曲はあっただろうか?是非新譜のチェックに活用していただきたい。
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