2019年のHipHop/R&Bベスト Playlist:「The Best of 2019」

2019年のHipHop/R&Bベスト Playlist:「The Best of 2019」
 

早いもので、2019年もあと僅か。今年は当サイトのメインコーナーである「週刊新譜る10」は、「Carl Thomas- One With Heaven」他、週刊新譜る10(2019/1/3~1/9)から「E-40 – Niner Gang」他、週刊新譜る10(2019/12/18~12/25)までで50回お届けして参りました。1記事で10曲ごと紹介してきたので、年間計500曲の新曲/新作ミュージックビデオをピックアップしてきたことになります。

1年間の締めくくりとして、この500曲の中から管理人が特に良かったと思う曲を、HipHop、R&Bそれぞれ25曲ずつ厳選し、「Best Of 2019」として公開したいと思います。本記事が2019年最後の更新となります。1年間ご愛読いただきありがとうございました。2020年もよろしくお願いいたします。

Playlist:「The Best of 2019 」



※読み込みが遅い場合はhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLRLD1Jvhf8o8mg_HkYUXvFgY_TCS8mxjOへ。Youtubeのプレイリストページへ直接飛べます。



Playlist:「The Best of 2019 -R&B-」



※ページが重い場合はhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLRLD1Jvhf8o8yzZ7kHsydkrIO48wWTmmHへ。Youtubeのプレイリストページへ直接飛べます。



2019年のHipHop/R&B を総括!個性的なサウンドが多く、豊作な1年

今年は大きな変化を感じた1年でした。 まずは、リリース形式の変化。シーン一軍二軍クラスの著名なアーティスト達が無料でダウンロード出来るミックステープをリリースすることが激減したように思います。厳密には2018年辺りからその動きは感じていたのですが、定額制のストリーミングサービスが普及したことにより、配布する/ダウンロードしてもらう必要やメリットが薄れたことが要因ではないかと考えられます。(これにより当サイトの年間プレイリストも選定基準を変更しました。)

サウンド面に関しては、アトランタ勢一強・Trap一色というかつてのトレンドの余波も落ち着き、それぞれの地域色が再び強まってきた印象がありました。ヒューストン、オークランド、ニューヨークなど、その土地特有のサウンドが存在している地域のラッパー達が、伝統に沿うような楽曲を活発にリリースしていたように思います。 東であれば、Westside GunnらBuffalo近辺のラッパーやStatik Selektahが手掛けるビートのように本来の東海岸らしさを意識したサウンドが多かったですし、そんな流れがあったからこそGang Starrの「One of the Best Yet」もかなり良いタイミングでのリリースだったように感じます。Gang Starrに限らずベテラン勢も動きやすい状況だったのかも知れません。

また、アフロポップやラテンサウンド、ラテン系アーティストが目立った点も今年の特徴の一つと言えそうです。米国内の人種別人口比の変動によるものなのか他の理由があるのかは分かりませんが、かつてエレクトロ~EDMがHipHop/R&Bにも侵食してきた時と同じようにトレンドになる可能性も考えられます。

HipHop/R&Bどちらにしても、“Trapの呪縛”から解放されオリジナリティのあるサウンドに果敢に挑もうとする動きが近年の中では特に強かったように思います。個人的には豊作と呼べる1年でした。

皆さんはこの1年どんなアーティストや楽曲に出会いましたか?2020年も引き続きHipHopやR&Bというジャンルを、文化を、掘り進めていきましょう。 それでは良いお年をお迎えください。