管理人が選ぶ「深夜の熱海サンビーチで聴きたいギャングスタラップ」5選

管理人が選ぶ「深夜の熱海サンビーチで聴きたいギャングスタラップ」5選
ライトアップされた熱海サンビーチ Photo taken by Simple10.net管理人
 

近年、観光地として再び(三度?)注目を集める静岡県熱海市。ヤシの木が並びライトアップされた海岸沿いは、異国のリゾート地を思わせます。
実は管理人が生まれ育った街なのですが、私、毎年お盆の時期にはギャングスタラップコレクターである長年の友人と再会し、この海岸沿いにあるビーチにて1年間で手に入れたCDやレコードの報告をし合う、そんな会をもう10年以上やっているんです。ビーチの夜風に吹かれ、程よい眠気を感じながら小さなスピーカーで聴くGなサウンド・・・これがもうとにかく気持ち良いんですね。ちょうどそんな会を終えたばかりなので、今回は「深夜の熱海サンビーチで聴きたいギャングスタラップ」を5曲厳選し紹介していきます。熱海でなくとも、リゾート地を訪れた際の夜、或いは夏の余韻が残るこの時期にはぴったりな5曲です。

Richie Rich – Pillow feat. DeWayne Wiggins & Rame Royal


「Richie Rich - Seasoned Veteran」のCDの写真です。


収録タイトルSeasoned Veteran [1996年]、The Nutty Professor Soundtrack [1996年]
元ネタ”Tony! Toni! Toné! – (Lay Your Head on My) Pillow Sons of Soul [1993年]”

California州Oaklandのラッパーで、2Pacとも親交が深かったベテランRichie Rich。元ネタまんま使い、それも元ネタの段階で良すぎる、と言うこの界隈ではありがちなパターンではあるものの、主役の涼しげなフロウは夜のビーチに良く合います。イントロからとろけるようなメロウなサウンドです。




Mack 10 – Money’s Just A Touch Away feat. Gerald Levert


「Mack10 - The Recipe」のCDの写真です。


収録タイトルThe Recipe [1998年]
元ネタFreddie Jackson – Love Is Just a Touch Away Rock Me Tonight [1985年]

Ice Cube、WCとのグループWestside Connectionでの”赤”役としてお馴染みのMack 10。コーラスを歌うのはあのThe O’JaysのEddie Levertの息子であるGerald Levert。ビーチで聴けば、打ち寄せる波音、観光客グループによるパラパラという花火の音と重なり、心地良い世界へ引き込まれます。




Big Mello – Funkwichamind


「Big Mello - Wegonefunkwichamind」のCDの写真です。


収録タイトル Wegonefunkwichamind [1994年]
元ネタ

Texas州Houstonのラッパーで、惜しくも2002年に交通事故で亡くなっているBig Mello。同地の名門レーベルRap-A-Lotからリリースされたアルバムのタイトル曲で、G-Funkらしいシンセが絡むスムースなサウンドです。夏の浜辺に限らず、夜のドライブでも聴きたくなります。(アルバムはスクリュー盤もリリースされているためお探しの方はご注意を。また裏ジャケに表記されている曲順も収録内容とかなり異なっています。)




Snoop Dogg – Somethin Bout Yo Bidness feat. Raphael Saadiq


「Snoop Dogg - No Limit Top Dogg」のCDの写真です。


収録タイトルNo Limit Top Dogg [1999年]
元ネタ

Long BeachのベテランSnoop Doggの、彼らしいユルユルな曲。木漏れ日が差し込むようなほっこりとしたサウンドでもありますが、夏の夜にも良く合います。No Limit時代のSnoopは軽視されがちな上、”B Please”収録作として語られがちな「No Limit Top Dogg」ですが、イントロの例の語りからアウトロまで抜かりなく作られた本曲が実は作中一番の聴き所では?




L.V. – One Chance


「L.V. - How Long」のCDの写真です。


収録タイトルHow Long [2000年]
元ネタ

「ギャングスタラップ」と言っておきながら最後は歌モノも。Gスタ好きにはお馴染みのグループSouth Central Cartelのヴォーカルであり、”Coolio – Gangsta’s Paradise”への客演でも知られるシンガー、L.V.。アコギにストリングス、モノリードと定番の構成で聴かせるサウンドは、主役のコッテリとした歌声を程よく中和し、優しい耳辺りに。前作にあたる「I Am L.V.」が有名なせいか、あまり語られることのない「How Long」ですが、地味ながらも大人なR&Bが楽しめる良作です。




今回はG-Funk的なスムースさ/メロウさを感じられる楽曲を、カリフォルニアの北から南、そしてテキサスはヒューストンと、まさにその手のサウンドが根付いている地域からピックアップしてみました。熱海のビーチで、またはリゾートな浜辺で、夜風に涼みながら聴いてみてください。