「Hopsin – Lowkey」他、週刊新譜る10(2018/12/20~26)
- 2018.12.26
- 週刊新譜る10
- US HipHop おすすめ, US HipHop 新曲情報, US R&B おすすめ, US R&B 新曲情報
週刊新譜る10 [2018年12月20日~26日分]
直近7日間にリリースされたアメリカのHipHop/R&Bの新譜や新作ミュージックビデオの中から、”これだけは抑えておきたい10曲”を厳選して紹介している当サイトのメインコーナー。今回は2018年12月20日から26日の間にリリースされたものから選出。
- 1. Hopsin – Lowkey
- 2. Layzie Bone – Let Me Go Migo
- 3. Snoop Dogg – 3 Ho’s For The Holidays feat. C.S. Armstrong & Lil Half Dead
- 4. Nick Cannon, Conceited, Charlie Clips, Hitman Holla – Solid
- 5. Young Greatness – No Love feat. Magnolia Chop
- 6. Statik Selektah & Termanology – F*ck Ya LyfeSTyle feat. Nems & Beanz
- 7. DJ Kay Slay – Hater Proof feat. Dave East, Moneybagg Yo & Meet Sims
- 8. Wale – Pole Dancer feat. Megan Thee Stallion
- 9. Preme – Frostbite (Remix) feat. Offset & Rich The Kid
- 10. Birdman & Jacquees – Free Game
- 11. 週刊新譜る10 [2018年12月20日~26日分] まとめ
Hopsin – Lowkey
ビデオ公開日 | 2018年12月20日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
California州Los AngelesはPanorama City出身のラッパー、Hopsinの新作ミュージックビデオ。自身が手掛ける、今やほとんど聴かれなくなった”2001″系のビートが痛快な一曲。かつてRuthless Recordsと契約していた彼だけに、正統派な西海岸サウンド後継者としての活躍を期待したいところだ。
Layzie Bone – Let Me Go Migo
楽曲公開日 | 2018年12月25日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
同じくRuthless Recordsに所属し、創立者である故Eazy-Eと共に活動していたベテランラップグループBone Thugs-n-Harmonyから、Layzie Boneソロでの新曲。この曲はすでに各方面で報じられている通りMigosと21 Savageに対するディス曲で、Migosの「自分達が史上最高のグループだ」という発言に対しLayzie Boneが
引用: http://moluv.jp/blog-entry-14879.html
「ベストはオレたちだ。Migosは退ってろ。でしゃばり過ぎだ」
という反応を示したことが発端となっている。
現行サウンドを取り入れながらも、オリジナリティが重視されていた時代のラッパーらしく若手には真似出来ない個性が光る。
Snoop Dogg – 3 Ho’s For The Holidays feat. C.S. Armstrong & Lil Half Dead
ビデオ公開日 | 2018年12月22日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Los AngelesはLong Beach出身のラッパーSnoop Doggによる、何とも彼らしいクリスマスソング。特筆すべきは、数々の西海岸クラシックを生み出してきたプロデューサーFredWreckが手掛けている点と、Snoopの従兄弟でG-Funkファンにはお馴染みのラッパーLil 1/2 Deadが参加している点。本記事が公開されるのはクリスマス後となってしまうが、是非楽しんでいただきたい一曲だ。
Nick Cannon, Conceited, Charlie Clips, Hitman Holla – Solid
ビデオ公開日 | 2018年12月25日 |
収録タイトル | OG Squad Tape – EP |
元ネタ | – |
California州San Diego出身で、俳優/コメディアン等でも活躍するラッパーのNick Cannon。彼がMTVでホストを務めるラップバトルコメディー番組「Wild ‘n Out」より、出演するラッパー達と結成したグループ”The Black Squad”の新作ミュージックビデオ。番組こそコメディー感が強いものの、メンバー達は本職のバトルラッパーであるため、ここではハードな楽曲を披露。
Young Greatness – No Love feat. Magnolia Chop
ビデオ公開日 | 2018年12月20日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Louisiana州New Orleansのラッパーで、今年10月に地元で銃撃を受け帰らぬ人となったYoung Greatness。こちらは生前に撮影された新作ミュージックビデオで、その名の通り同郷であるMagnolia Chopを招いた一曲。上記の事件にも通ずるような、ストリートでの憂いが込められている内容があまりにも生々しい。
Statik Selektah & Termanology – F*ck Ya LyfeSTyle feat. Nems & Beanz
ビデオ公開日 | 2018年12月20日 |
収録タイトル | Still 1982 |
元ネタ | – |
両者共にMassachusetts州Lawrence出身、DJ/プロデューサーのStatik SelektahとラッパーTermanologyによるコラボアルバム「Still 1982」からの新作ミュージックビデオ。New YorkはBrooklynからNems(Gorilla Nems)と、Pennsylvania州ReadingからBeanzという実力派ローカルラッパーを招いた正統派HipHop。本来のHipHopサウンドからはあまりにも発展してしまった現行シーンだからこそ、こういった原点に立ち返ったような曲は抑えておきたい。
DJ Kay Slay – Hater Proof feat. Dave East, Moneybagg Yo & Meet Sims
ビデオ公開日 | 2018年12月20日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
New Yorkのベテラン、DJ Kay Slayの新曲。毎度のことながら、豪華なラッパー達を客演に招いた彼らしいNYサウンドを聴かせる。心拍数が高まるビートの中、一層危機感を煽るようなMeet SimsによるHookに痺れる。
Wale – Pole Dancer feat. Megan Thee Stallion
ビデオ公開日 | 2018年12月21日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Washington, D.C.出身のラッパー、Waleの新作ミュージックビデオ。Texas州Houstonの若手女性ラッパーで、多くの若手~中堅ラッパーを抱えるレーベル”300 Entertainment”との契約が先月報じられたばかりのMegan Thee Stallionを招いたダークな一曲。主役の安定した語り口と、Meganの若手らしい勢いあるラップが上手く棲み分けされていて癖になる。
Preme – Frostbite (Remix) feat. Offset & Rich The Kid
ビデオ公開日 | 2018年12月20日 |
収録タイトル | Light of Day(オリジナルバージョンのみ収録) |
元ネタ | – |
カナダ出身で以前はP Reignという名で活動していたラッパー、Premeの新作ミュージックビデオ。この曲は今年5月にリリースされたデビューアルバム「Light of Day」に収録されていた”Frostbite”に、Rich The Kidが加わったRemix曲。カナダのプロデューサーMurda Beatzに加え、OZ(スイス)、CuBeatz(ドイツ)と、多国籍かつ現行シーンを担う存在の制作陣によるTrapは、USプロデューサーとは一味違ったサウンドが楽しめる。
Birdman & Jacquees – Free Game
ビデオ公開日 | 2018年12月25日 |
収録タイトル | Lost at Sea 2 |
元ネタ | – |
Georgia州DecaturのR&Bシンガーで、Cash Money Records所属のJacquees。レーベルのボスBirdmanとのコラボMixtape「Lost at Sea 2」からの新作ミュージックビデオ。しっとりとした都会的なサウンドで、Jacqueesの甘い歌声が堪能出来る。
週刊新譜る10 [2018年12月20日~26日分] まとめ
今週は、ここ4年程主流であったTrapやそれをベースにした楽曲は少なめ。筆者が意図的にそのように厳選したというよりは、著名なラッパー達によるTrap以外の楽曲が増えてきたためだ。本場アメリカのHipHopは、ある程度の周期でサウンドの流行が移り変わっていくのが常。時期を考えても、そろそろこういった流れが生まれるのは自然な現象と言える。
一方でLayzie BoneによるMigosへのディス曲のような”世代間問題”は近年しばしば見られるようになり、シーンがこれまでとは異なる時代に差し掛かったようにも感じられる。
皆さんも気になった曲はあっただろうか?是非新譜のチェックに活用していただきたい。
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