「Ann Marie – Around 」他、週刊新譜る10(2019/1/31~2/6)
- 2019.02.07
- 週刊新譜る10
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週刊新譜る10 [2019年1月31日~2月6日分]
直近7日間にリリースされたアメリカのHipHop/R&Bの新譜や新作ミュージックビデオの中から、”これだけは抑えておきたい10曲”を厳選して紹介している当サイトのメインコーナー。今回は2019年1月31日から2月6日の間にリリースされたものから選出。
- 1. Ann Marie – Around feat. 147 Calboy
- 2. Kelly Rowland – Crown
- 3. Ariana Grande – 7 Rings Remix feat. 2 Chainz
- 4. Big Boi – Doin It feat. Sleepy Brown)
- 5. Too $hort – Sexy Dancer feat. Legado 7 & DJ Khaled
- 6. The Black Eyed Peas – 4EVER feat. Esthero
- 7. Redman – Trap House feat. Kazzie
- 8. Statik Selektah & Termanology – It’s On You feat. Fame of M.O.P. & Haile Supreme
- 9. Blu & Oh No – The Lost Angels Anthem
- 10. Lil Pump – Racks on Racks
- 11. 週刊新譜る10 [2019年1月31日~2月6日分] まとめ
Ann Marie – Around feat. 147 Calboy
ビデオ公開日 | 2019年2月1日 |
収録タイトル | Tripolar 2 |
元ネタ | – |
Illinois州Chicagoの若手シンガー、Ann Marieの新作ミュージックビデオ。彼女の最大の持ち味である甘い歌声は本曲でも存分に味わえる上、同郷から招かれた147 Calboyも良いアクセントに。恐らく現在もLil Durkのレーベル「OTF」に所属しているものと思われるが、今後更なる活躍が期待出来るアーティストだ。
ニュース: Ann Marieに関する記事が掲載されています。
Kelly Rowland – Crown
ビデオ公開日 | 2019年2月5日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Georgia州Atlanta出身のベテランシンガー、Kelly Rowlandの新作ミュージックビデオ。ボディソープで有名なDove社と手を組み「#MyHairMyCrown」というキャンペーンを行っている彼女。「美しい髪の定義を見直し、自分の髪に自信を持とう」といった同キャンペーンの主旨の元、リリースされた曲。企業と組みテーマソングをリリースするという動きも面白いが、楽曲自体も安定感ある歌声で成熟したR&Bが楽しめる。
Ariana Grande – 7 Rings Remix feat. 2 Chainz
ビデオ公開日 | 2019年1月31日 |
収録タイトル | Thank U, Next |
元ネタ | Mary Martin & Patricia Neway – My Favorite Things |
「7 Rings」に掛けた「七輪」のタトゥーが思わぬ形で話題になってしまったAriana Grande。そんな同曲に2 Chainzが参加したリミックスバージョンが登場。JR某の「そうだ○○行こう」のCMでお馴染みの元ネタを、”ポップシーン流アトランタTrap”とも言えるような楽曲に仕上げた斬新な曲。新境地に挑んだ主役と、どこか余所行きモードな2 Chainz。これまで無かった意外な共演が面白い。
Big Boi – Doin It feat. Sleepy Brown)
ビデオ公開日 | 2019年2月4日 |
収録タイトル | |
元ネタ |
Georgia州Savannahのベテランラッパーで、ラップデュオ Outkastの片割れとしても知られるBig Boiの新作ミュージックビデオ。同郷のベテランシンガーSleepy Brownを招き、明るくも大人なHipHopを聴かせる。本曲のような近年あまり聴かれなかったタイプの曲が増え始めると、シーンの移り変わりを感じることが出来る。
Too $hort – Sexy Dancer feat. Legado 7 & DJ Khaled
ビデオ公開日 | 2019年2月6日 |
収録タイトル | The Pimp Tape |
元ネタ | – |
California州Oaklandのベテランラッパー、Too $hortの新作ミュージックビデオ。軽やかで器用な主役のフロウは、2010年頃から彼の作品やE-40辺りを手掛けてきた同郷のプロデューサーVincent Tolan(VT)によるラテン色濃厚なビートへも、難なく対応。この曲も現行シーンの枠に嵌らない前衛的なサウンドと言えるが、ベイエリアらしい質感/グルーヴはしっかりと感じられる。
The Black Eyed Peas – 4EVER feat. Esthero
ビデオ公開日 | 2019年2月1日 |
収録タイトル | Masters of the Sun Vol. 1 |
元ネタ | Herbie Mann – Me Faz Recorar |
現行シーンの枠に嵌らないサウンドと言えば、Los Angelesで結成されたベテラングループThe Black Eyed Peas。ジャズミュージシャン Herbie Mannが1962年にリリースした”Me Faz Recorar”をサンプリングし、彼ららしいサウンドに。カナダ出身のシンガーEstheroとのコーラスも、一層ジャジーな世界を演出。
Redman – Trap House feat. Kazzie
ビデオ公開日 | 2019年2月4日 |
収録タイトル | Muddy Waters Too (リリース日未定) |
元ネタ | – |
New Jersey州Newark出身の、こちらもベテランラッパーRedmanの新曲ビデオ。同郷からKazzie(曲中Redmanが”甥”とも言っているが、比喩の可能性もあり真意は不明)を迎え、彼ら流にTrap Houseを定義。近年のリリースでさえ伝統的な東海岸サウンドが多かったRedmanだけに、本曲のようなTrapは新鮮な印象を受ける。
Statik Selektah & Termanology – It’s On You feat. Fame of M.O.P. & Haile Supreme
ビデオ公開日 | 2019年1月31日 |
収録タイトル | Still 1982 |
元ネタ | – |
一方伝統的な東海岸サウンドを聴かせるのは、Massachusetts州Lawrence出身の二人、DJ/プロデューサーのStatik SelektahとラッパーTermanology。「週刊新譜る10(2018/12/20~26)」で紹介した”F*ck Ya LyfeSTyle”に続き、両者のコラボアルバム「Still 1982」からの一曲。Statik Selektahらしい正統派HipHopなビートに 、New YorkからM.O.P.の片割れFameとシンガーのHaile Supremeを客演に招き、3者それぞれが渋く聴かせる。
Blu & Oh No – The Lost Angels Anthem
音源公開日 | 2019年2月1日 |
収録タイトル | A Long Red Hot Los Angeles Summer Night (3月1日リリース予定) |
元ネタ | – |
California州Oxnard出身で「Stones Throw Records」所属/またThe Alchemistとの「Gangrene」というデュオとしても活動しているOh Noと、Los AngelesはSan PedroのラッパーBluの新曲。Oh Noらしいビート(一般的な西海岸サウンドではなく、完全にStones Throwなそれ)を、淡々と乗りこなすBluのフロウが痛快。女性ヴォーカルを起用したHookも癖になる。
Lil Pump – Racks on Racks
ビデオ公開日 | 2019年1月31日 |
収録タイトル | Harverd Dropout (2月22日リリース予定) |
元ネタ | – |
Florida州Miamiの若手ラッパー、Lil Pumpの新作ミュージックビデオ。心拍数が上がってきそうな忙しないサウンドの中、タイトルを連呼するHookが強烈。筆者としてはこういった勢い任せな楽曲/キャラクター以外に、HipHop的な魅力がある存在かどうかは疑問ではあるが、旬なアーティストであることは間違い無い。本曲は、間も無くリリースされるセカンドアルバム”Harverd Dropout “に収録予定だ。
週刊新譜る10 [2019年1月31日~2月6日分] まとめ
今週は、新旧著名なアーティストのリリース量が多かった印象があり、様々なタイプの楽曲を幅広く厳選した。中でもキャリアの長いベテランラッパー達が、これまでに無いタイプのサウンドに果敢に挑んでいる姿が素晴らしく、更にそういった楽曲であってもしっかりと安定感のあるラップを披露していることには感嘆する
一方若手アーティストの中では、シンガーのAnn Marieは、OTF所属という点からも今後注目したい存在だ。
皆さんも気になった曲はあっただろうか?是非新譜のチェックに活用していただきたい。
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