「Shay Lia – Voodoo」他、週刊新譜る10(2019/5/8~15)
- 2019.05.16
- 週刊新譜る10
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週刊新譜る10 [2019年5月8日~15日分]
直近7日間でリリースされたアメリカのHipHop/R&Bの新譜や新作ミュージックビデオの中から、”これだけは抑えておきたい10曲”を厳選して紹介している当サイトのメインコーナー。今回は2019年5月8日から15日の間にリリースされたものから選出。
- 1. Shay Lia – Voodoo feat. Buddy
- 2. Rapsody – Phylicia feat. Buddy
- 3. T-Pain – It’s My Dog Birthday
- 4. Papoose – CC feat. Remy Ma
- 5. Mary J. Blige & Nas – Thriving
- 6. Casanova – Steppin Out
- 7. PnB Rock – Go To Mars – feat. Tee Grizzley
- 8. Mustard – 100 Bands feat. Quavo, 21 Savage, YG, Meek Mill
- 9. Tory Lanez – What Happened To The Kids
- 10. Prophet Of The Streets – B.O.A.T.S.
- 11. 週刊新譜る10 [2019年5月8日~15日分] まとめ
Shay Lia – Voodoo feat. Buddy
ビデオ公開日 | 2019年5月9日 |
収録タイトル | Dangerous [リリース日未定] |
元ネタ | – |
カナダ出身のシンガー、Shay Liaの新曲ビデオ。主役の歌声はSoul/R&Bと言うよりもJazz寄りか。どこか手慣れた雰囲気を感じさせながら、Jazz、Soul/R&B、HipHopを絶妙なバランスで混ぜ合わせたビートに合わせ、都会的なサウンドを聴かせる。客演に招かれたのは、Kendrick LamarやNipsey Hussleとの共演歴もあるLos AngelesはCompton出身のラッパーBuddy。彼のフロウもJazzyで違和感が無く上手くまとまっている。「ブラックミュージック」と言う言葉には抵抗がある筆者だが、アフリカ系アメリカ人由来の音楽的要素が詰まった本曲はそう呼ぶに相応しい。
Rapsody – Phylicia feat. Buddy
音源公開日 | 2019年5月11日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
Buddyが客演している曲を続けて。North Carolina州 Snow Hill出身のラッパー、Rapsodyの新曲。こちらは母の日に因んでリリースされたもので、彼女が所属するレーベル「Jamla Records」のボスでありJay-Zからデスチャまで数々のヒット曲を手掛けてきた9th Wonderがプロデュース。アナログの質感が強く温もりのあるサウンドが印象的。
T-Pain – It’s My Dog Birthday
ビデオ公開日 | 2019年5月13日 |
収録タイトル | 1UP [2019年2月27日リリース] |
元ネタ | – |
Florida州Tallahassee出身のシンガー/プロデューサー、T-Painの新作ミュージックビデオ。”Dog”の誕生日を祝う曲だが、これは”友人”(Dogはスラングで親友・マブダチのような意味もあり)を意味するのか、そのまま”犬”を意味するのか、或いは両方に掛けているのか狙いは不明。少なくともビデオでは本来の意味通りのワンちゃん達を祝っており、スヌープもびっくりの楽しい内容となっている。
Papoose – CC feat. Remy Ma
ビデオ公開日 | 2019年5月13日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
New YorkはBrooklynのラッパー、Papooseの新作ミュージックビデオ。妻Remy Maと共に、CC(Clout Chaser)=有名になりたいがためにSNS上で注目を浴びる行為ばかりする者達をバッサリと切り捨てる。SNS時代以前から、実力と夫婦愛を感じさせるニュースで話題となることが多かった彼らだけに、説得力のある内容だ。ビートを手掛けるのは、Bronx出身で「週刊新譜る10(2019/4/24~5/1)」に選出した”S.H.O.O.T.E.R feat. Casanova”もプロデュースしているTie Stick。サウンド、内容共に手堅い良曲。
Mary J. Blige & Nas – Thriving
ビデオ公開日 | 2019年5月8日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
New YorkはBronx出身のシンガーMary J. Bligeと、同市Queens出身のラッパーNasの新曲ビデオ。今夏合同ツアーを予定している両者だが、それに先駆けてリリースしたものと思われる曲。DJ Camperによる、”Made You Look”をチープに焼き増ししたようなビートはやや面白みに欠けるものの、それ故ベテラン両者による誤魔化しの無い熟練された歌声とラップが楽しめる。
ツアー情報参照:
https://www.bet.com/music/2019/04/16/nas-mary-j-blige-tour.html
Casanova – Steppin Out
ビデオ公開日 | 2019年5月8日 |
収録タイトル | Free at Last – EP [2019年2月15日リリース] |
元ネタ | – |
New YorkはBrooklynのラッパーで、”~HipHop/R&Bが最も人気のジャンルとなった1年を振り返る~ Playlist:「The Best of 2017」”にも選出したCasanovaの新作ミュージックビデオ。ビートを手掛けるのは、bronx出身でMike WiLL Made-Itのレーベル「Ear Drummer」の制作陣営に名を連ねる30 Roc。音数の少ないビート上で、むさ苦しい程に熱量のあるラップが映える。
PnB Rock – Go To Mars – feat. Tee Grizzley
ビデオ公開日 | 2019年5月8日 |
収録タイトル | TrapStar Turnt PopStar [2019年5月3日リリース] |
元ネタ | – |
Pennsylvania州Philadelphiaのラッパー、PnB Rockの新作ミュージックビデオ。Michigan州DetroitからTee Grizzleyを招き、浮遊感あるサウンドが癖になる曲。ビートを手掛けるのはKodak Blackらのプロデュースで知られるSkipOnDaBeatで、芸が細かい音使いもお見事。
Mustard – 100 Bands feat. Quavo, 21 Savage, YG, Meek Mill
ビデオ公開日 | 2019年5月9日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
California州Los Angeles出身のDJ/プロデューサー、Mustardの新曲ビデオ。彼の従来の作風からやや南に寄せたような、新境地を感じさせるサウンドが印象的。客演に招かれたラッパー陣も多彩な顔ぶれで、ヴァースも4番まで存在する豪華な曲だ。
Tory Lanez – What Happened To The Kids
ビデオ公開日 | 2019年5月8日 |
収録タイトル | Fargo Fridays (Season 2)[2018年7月27日リリース] |
元ネタ | – |
カナダ出身のシンガー/ラッパー、Tory Lanezの新作ミュージックビデオ。本曲はフックも無くラップのみで構成されたメッセージ性の強い楽曲となっており、彼が単なる”歌とラップをこなせる万能客演役”ではないことを痛感させられる。かつてのロッカフェラを彷彿とさせるソウルネタを早回ししたようなビートも(筆者の調査では元ネタ、プロデューサー共に不明)、彼の言葉により説得力を持たせる。
Prophet Of The Streets – B.O.A.T.S.
ビデオ公開日 | 2019年5月15日 |
収録タイトル | – |
元ネタ | – |
North Carolina州Greensboroのラッパー、Prophet Of The Streetsの新作ミュージックビデオ。東側のローカルラッパーらしいサウンドが味わい深い。本曲のような、流行りのサウンドやスタイルに左右されない”不変的なHipHop”は好印象だ。
出身地参照:
https://www.reverbnation.com/prophetofthestreets
週刊新譜る10 [2019年5月8日~15日分] まとめ
今週は、東海岸寄りのアーティストを多く選出する形となったが、そんなUS勢以上に強烈な印象を受けたのが”Shay Lia – Voodoo feat. Buddy”であった。前述の通り、R&BともHipHopともJazzとも言えるような、アフリカ系アメリカ人に由来する音楽の良いところをギュッと詰め込んだそのサウンドが素晴らしかった。
皆さんも気になった曲はあっただろうか?是非新譜のチェックに活用していただきたい。
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